無事に帰化できました!
- Shinyong the Chameleon

- 7月22日
- 読了時間: 6分
高野山にも来てくれた近所のご夫妻
(ほぼ親戚のような存在!)と一緒に、
車で1時間弱離れたデトロイト市内の
裁判所に向かい、宣誓式に参加してきました。
ちょうどご近所の奥さんの誕生日でもあり、
私の「アメリカ人誕生日」が同日になったのは、
深い縁を感じる出来事でした。
今回の帰化式には約50人強が
参加しましたが、家族も一緒に
お祝いに駆けつけたため、
裁判所は人でいっぱい!
とても感動的な一日でした。
参加者の内訳は、
アジアからは日本人、中国人、
フィリピン人が各1名、
インド人が数名。
中東出身者が多く
(特にイエメンが目立っていました!)、
カナダ、南米、ヨーロッパ、
アフリカ出身者がそのほかを占めました。
帰化のプロセスで
特に印象に残ったのは、
とにかく費用が高いこと!
申請費用は$710〜$760でしたが、
低所得者向けの減額オプションもあります。
ただし、弁護士や通訳が
必要な場合はその費用もかかります。
私は弁護士を依頼したため、
総額で約$3,000かかりました。
また、背景調査では
ソーシャルメディアのチェックが
厳格化しているようです。
私はSNSをほとんど
使っていなかったので
関係ありませんでしたが。
私が弁護士に依頼した理由は、
帰化申請前のグリーンカード(永住権)更新で
間違った申請をしてしまったこと。
当時、バイデン政権下で更新に
2年もかかるという異例の事態が発生し、
途中でトランプ政権に変わったことで
移民政策にも変化があったため、
万が一に備えて弁護士に相談しました。
その後も珍事件は続きます。
帰化試験では、アメリカの歴史、
選挙システム、憲法について勉強が必要です。
英語での試験かつ外国人には
難しい内容なので、3か月前に軽く勉強を始めました。
しかし、使っていた試験勉強のサイトが、
なんと不正確な情報を提供する
いい加減なサイトだったのです!
(弁護士さんは自分にも責任があると
謝ってくれましたが…)
さらに、前日に復習しようとしたら、
作曲のアイデアが突然湧いてしまい…
典型的な「ダメ子」状態(笑)。
結局、試験勉強に集中できませんでした。
試験当日、試験だけでなく
面接もあるのですが、
英語が全く頭に入ってこない!
普段たまにあるのですが、
言葉が頭に入らず、英語はおろか
日本語でもしどろもどろになることがあります。
まるで脳に電気が通っていない
「こんにゃく人間」か、
電気が絶縁された「ゴム人間」のよう(笑)。
そんな状態が面接当日に起きてしまい、
旦那さんは
「なぜ今日なんだ…(汗)」と苦笑い。
1回目の試験は散々な結果で、
車の中で涙目で謝るしかありませんでした。
その話を聞いたご近所さんが
「それは大変!」と、
アメリカの歴史を丁寧に教えてくれ、
帰化経験者からアドバイスを集めて
積極的にサポートしてくれました。
試験前には
「バナナを食べて、
コーヒーを飲みなさい!」
とまで言われました(笑)。
周囲の友人や知人の
多大な協力のおかげで、
2回目の試験はストレートで満点!
無事に合格し、今に至ります。
思えば、運転免許を取った時も
似たような紆余曲折を経て(笑)、
アメリカ生活を送っています。
宣誓式で、裁判官が
とても素敵な話をして最後に
このように締めくくりました。
「あなた方はそれぞれ遠いところから
美しい国からやってきました。
アメリカも美しい国です。
この国の山々も海も
素晴らしい景色はみなさんのものです。
どうぞ見に行ってみてください。」
はい。
この国は本当に雄大で
驚くほど自然に囲まれていますし
日本とはまた違った経験を
することができます。
私の住んでいるミシガンの人々は
愉快で、優しく、懐深いです。
よく笑い、よく喋ります。
車はとてもかっ飛ばします(笑)
多分アメリカで一番だと思います。
程よく都会も田舎もある土地で
自然は四季があり
特に春は感動的で、
夏は目一杯皆が活動し
秋は東京にいるより長く、儚く
冬はとても厳しく静まり返ります。
渡米して7年が経ち、
この国の大変なところも
素敵なところもたくさん見ました。
これからもたくさん経験して
この国で旦那さんと仲良く
暮らしていこうと思います。
みなさんもいつか
アメリカに遊びにきてくださいね。
せっかくなので、
普段なかなか見る機会のない
Oath of Allegiance(忠誠の誓い)の内容を紹介します。
私が最後の最後の面接で
面接官に2度尋ねられたのは
「あなたは法律が求めるなら、
武器をとってこの国のために戦いますか?」
私は最初、普通の会話だと思って
「まあ、必要ならばやるしかないですね…」
(苦笑)
そんな調子で答えたのですが、
面接官が更に強い口調で
再度聞いてきたので、
すごく印象に残りました。
これが正しいとか
間違っているというわけでなく
世界はまだこの世界線なのだと
現実を見せられました。
アメリカの帰化プロセスにおいて、
Oath of Allegianceは、
帰化申請者が米国市民となる最終段階で
宣誓する公式な誓いです。
この誓いは、米国への忠誠を誓い、
市民としての義務と責任を
受け入れることを表明するものです。
2025年現在、全文は以下の通りです
(USCIS公式に基づく):
英語(原文):
I hereby declare, on oath, that I absolutely and entirely renounce and abjure all allegiance and fidelity to any foreign prince, potentate, state, or sovereignty, of whom or which I have heretofore been a subject or citizen; that I will support and defend the Constitution and laws of the United States of America against all enemies, foreign and domestic; that I will bear true faith and allegiance to the same; that I will bear arms on behalf of the United States when required by the law; that I will perform noncombatant service in the Armed Forces of the United States when required by the law; that I will perform work of national importance under civilian direction when required by the law; and that I take this obligation freely, without any mental reservation or purpose of evasion; so help me God.
日本語訳(参考):
私はここに誓って宣言します。私は、これまで臣民または市民であったすべての外国の君主、権力者、国家、主権に対するすべての忠誠と義務を完全に放棄し、拒絶します。私はアメリカ合衆国の憲法と法律を支持し、国内外のすべての敵からこれを守ります。私はこれに真の忠誠を誓います。私は法律によって要求された場合、アメリカ合衆国のために武器を取ります。私は法律によって要求された場合、アメリカ合衆国の軍隊において非戦闘員としての任務を遂行します。私は法律によって要求された場合、市民の指導の下で国家的に重要な仕事を行います。そして、私はこの義務を自由に、精神的な留保や回避の意図なく受け入れます。神の助けを願って。





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