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エグいインナーチャイルドの癒し

我が家では、

よく「映画デー」と称して、

自宅のシアタールームで

ポップコーンを食べながら、

さまざまな映画を鑑賞します。


先日、流れで

ふと視聴した短編シリーズが、

あまりに心をえぐり過ぎて、

変な汗をかいてしまい、

悪夢を見るのではないかと

心配するほどでした。


ドラマ『アドレセンス』

(英: Adolescence)は、

日本語で「思春期」という意味です。

Netflixで鑑賞可能です。

全4話のミニシリーズで、

ジェンダー問題、SNSでのいじめなど、

現代の社会問題をテーマとしています。


私も旦那さんも、

この映画を見た後、

「やばいもの見ちゃったな〜」と

しばらく放心状態でした。

そして、「学校って嫌いだったな」と

一緒に呟いてしまいました。

勉強は好きだったのですけどね。


私もいじめが発端で、

楽しかった学校や人間が

一気にわからなくなりました。


忘れていた悲しみというか、

空虚感が大きな気球のように、

映画を見終わった後のシアタールームを

占拠していました。


誰も助けてくれなかった…

そんな経験が

重く蘇ってきました。


学校はもちろん、

さまざまな経験をさせてくれる場であり、

社会に出てより多くの人間と関わる

準備をするには適した場所だと思います。

そうした意味では、

「いじめ」のような出来事や

人間の汚い面を垣間見る場でもありますね。


子供は親や社会の庇護のもと

「守られている」からこそ、

余計に厄介です。

容赦ないんですよ。

許されると思っているし、

無知ゆえに加減を知らない。

純粋さゆえの鋭い感覚を盾に、

「知っている」と勘違いをしている。


私自身、自分が思春期の頃は

本当に嫌でした。

この未熟な時期はいつ終わるのか。

早く自立したい!と願い、

夜が来て一人になると

安心していました。


未熟さの臭いが

自分からプンプンするのですよ。

生臭い、青臭い、

大人になりきれていない

中途半端な自分が

とてつもなく嫌でした。


その感情は成人後も

拭い去ることができず、

長い間苦しむことになりました。


善悪の判断すらない子供もいて、

「守られている」からこそ

どこまでもエスカレートしていきます。

大半の教師や親は、

嫌われたくないのか、

問題を大きくしたくないのか、

悪童たちに甘く、

しっかりしている子たちの方が

馬鹿を見る。


これでは何が正しいのか、

間違っているのか、

どっちが馬鹿なのか、

わからないまま大人になりますよね。


それがこの社会みたいに 私の目に映っちゃった。

わからない人だらけ。

わかっている人の方が損をする。


私はそれを今でも

許すことができません。


映画を見ながら、

自分のエグい殺意を思い出して、

胸が締め付けられるような思いでした。

あれは鮮烈な殺意でした。

何度も、何人にも抱いた感情です。

その度に幾度となく

踏みとどまった記憶があります。


中高生の頃、まさに思春期、

私は激しい感情の波に

翻弄されていました。


もし幼少期に

精神世界や神という概念に

触れていなければ、

取り返しのつかないことを

していたかもしれません。


「限りある肉体」への

リスペクトがなければ、

きっと薄い氷のような一線を

スッと越えて、

刑務所の壁の中だったでしょうね。


自分で自分の危うさは

認識していたのでしょう。

自分の唇や口内を噛み、

腕をつねって

心の痛みに耐えていました。


それも、私の

超えるべき未熟さだと

理解していたつもりです。

憎い餓鬼どもと

何ら変わりのない

醜い心だったのでしょう。


あの頃の私は

きっと今でもまだ

心の奥底にいるような気がします。


今でも ティーンエイジャーが

苦手ですから。

癒しにはもう少し

時間がかかるような気がします。


インナーチャイルドの癒しの過程は、

スピリチュアルにせよ、

心理学にせよ、

正しい理解と

個々人のペースが重要ですので、

ここでは詳しくは触れません。


これまで5〜6歳頃の

インナーチャイルドの癒しは

経験していますが、

この思春期の嵐のように

泣き叫ぶ存在に

再会してしまったのも

タイミングなのでしょうね。


誰にも助けてもらえなかった

あの頃の私を

私自身が救ってあげる時が

来たのだと思います。

そこだけは確信しています。


むしろ誰にも

助けてもらえなかったのではなく

そもそも私が助けるべき

存在なのでしょう。


きっとこのブログを書きながらも

癒されているのだと思います。


本当にありがとう。

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