アメリカ国籍を取得した理由
- Shinyong the Chameleon

- 6月26日
- 読了時間: 4分
すべてはグリーンカード(永住権)の
更新から始まりました。
グリーンカードの更新手続きで
私が少しミスをしてしまい、
弁護士に相談したところ、
「5年間継続して居住しているので、
市民権を申請する資格がある」と言われました。
そこで、2023年12月に
アメリカ市民権の申請を行いました。
アメリカの移民コミュニティでは
よく知られていることですが、
前政権下ではビザや
グリーンカードの申請・更新手続きが
大幅に遅延していました。
主婦である私のような場合は
まだ影響が軽かったものの、
就労のために一刻も早く
手続きを進める必要がある人々にとっては、
非常に苛立たしい
数年間だったことでしょう。
中には3年以上待たされた方もいたと聞きます。
私の場合、グリーンカードは2021年9月に失効し、
次の通知が届いたのは2023年12月でした。
実に2年以上です。
この間、失効したグリーンカードと、
USCIS(米国市民権・移民局)が発行した
「申請中」の証明書1枚だけを持って
出入国手続きを通過しなければならず、
その恐怖は筆舌に尽くしがたいものでした。
移民経験のある方は
よく理解できるでしょう!
この不安から、国外への渡航を
控える人が多かったのも事実です。
もし入国時に疑いをかけられれば、
最悪の場合、アメリカへの入国を
拒否されるリスクすらありました。
私の場合は、
簡単な手続きミスをしてしまったことで、
さらに緊張感が増しました。
真面目に働き、納税してきた
アメリカ市民歴20年以上の
旦那さんに迷惑をかけるような事態は
絶対に避けたかったのです。
そこで、私は迷わず
市民権の申請に踏み切りました。
正直なところ、
世の中では何が起こるかわかりません。
この世界には、社会的・時代的背景により
家族と生き別れになり、
二度と会えなくなる人々が実際に存在します。
私が外国籍であるがために、
旦那さんと離れ離れになるような事態は
絶対に避けたいと考えました。
申請前に、奇妙な夢を見たことも、
市民権取得への決意を後押しする出来事でした。
(以前Noteに書いた収容所のお話です)
旦那さんに負担をかけず、
彼の遺産や大切な家、
財産を守るためのリスク管理として、
市民権取得は重要な選択でした。
もちろん、現在住むミシガン州が
大好きなことも理由の一つです。
近隣の人々との深い繋がりを感じ、
この国に愛着を持っています。
アメリカにはさまざまな意見が存在しますが、
それこそが自由の象徴ではないでしょうか。
興味深いことに、
アメリカ国籍の取得について話すと、
アメリカ人の多くは
「なぜアメリカ?」
「今でなければならない理由は?」といった、
政治的だったり
ネガティブな観点から質問してきます。
一方で、親しい友人や近所の方々は
心から祝福してくれました。
日本人からも似たような反応があります。
「(誇り高い)日本国籍を捨てて、
問題の多いアメリカを選ぶなんて?」という声です。
夫婦の愛やリスク管理の重要性を
理解していただけないのは
実に残念ですね。
彼らの考えは政治的な意味でも
愛国的意味でも
私にとってはポイントがずれています。
私にとって愛する人といるところが
私の故郷です。
私たち夫婦も、コロナ禍の最中に
真剣に考えました。
もしアメリカが何らかの理由で
住めなくなった場合、
すべてを捨てて日本に帰国するのか、と。
答えは「NO」でした。
命を守るための短期的な
選択肢としてはあり得るかもしれませんが、
アメリカで築き上げた基盤や
旦那さんの人生を考えると、
日本への移住は現実的ではありません。
一方で、嬉しい変化もあります。
人生で初めて姓を変更します。
夫婦としての絆を改めて実感しています。
ちなみに姓名判断や
数秘術に興味のある方は、
旧姓や出生時の姓を使用することをお勧めします。
これまでアーティストとして親しまれてきた
「Shinyong」という名前も、
ミドルネームとして法的に認められることになりました。
市民権取得の過程でのドタバタ劇については、
宣誓セレモニーが終わり、
正式に国籍を取得した後に改めてお話しします。
どうぞお楽しみに!





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