アメリカでの祝日
- Shinyong the Chameleon

- 2024年12月26日
- 読了時間: 7分
気づけば来年で渡米7年になるのですね。
私はこのミシガン州がとても気に入っています。
気候は北海道のようです。
夏だなと感じるのは約2週間。
でも四季は彩り豊かで、とても美しい湖の都です。
アメリカは広いので地域によって差があるのは前提に…。
生活するまで知らなかったのは、アメリカ人にとって祝日とはまさに「食べる」こと!
祝日が来るたびに日本のお正月が来るかの如く、みんなFeast(祝祭の宴)を楽しみにしています。
<1月のお正月>
お正月よりもNYEと言って、New Year's Eve。
大晦日の方が盛り上がります。
特にNYタイムズスクエアからの中継は日本でも有名でしょうね。
大晦日はお友達やカップルで過ごすことも多いみたいです。
アメリカもとにかく家族と過ごす概念が根強いので、お正月の過ごし方はびっくりです。
食べるものも、いつもより気を使ったディナーと言った感じ。
レストランに行く家もありますし、カウントダウン目指してクラブやスポーツバーでもイベントしてます。
私たちは日本食レストランからおせちを取り寄せて、しっとり2人の正月になりそうです。
我ら日本人ってやっぱりお正月に比重があるでしょう?
こちらにいるとお正月のあっさりさにちょっと寂しくもなったりします(笑)
ちなみにもう次の日から仕事してます。
子供達も毎年2〜3日遅れで学校がスタートします。
<4月のイースター(復活祭)>
バレンタインもあっさり、ホワイトデーなんてものはありません(笑)
3月にアイリッシュのSt. Patrick's Dayがあって関係者が緑になった後、ようやく祝日らしい祝日が来ます。
ミシガンはちょうど雪も完全に溶ける時。
「雪はもう、うんざりだぜぇぇぇ!」って叫びながら(叫んではいないw)
ミシガンダーが冬眠から覚めたように出てきます(笑)
イースターの週には子供達が学校や教会、地域でイースターの卵探しで遊びます。
Easter Sundayはクリスチャンの皆さんは礼拝の後、家族でランチやディナーをして祝います。
私たちはその日はちょっと小洒落たレストランでブランチやブッフェに行きますね。
ブッフェというのが、まあ、アメリカ人の胃袋を掴むワードでありまして(笑)
祝祭のご飯はブッフェに行くぞ!!という家庭も少なくないでしょう。
めっちゃ食べます。
皿の盛りが違います。
全員、食べ盛りの高校生男子くらい盛る。
ああ、だからこんなにデカいのか…ってくらい食べます。
イースターならではのメニューとしてはあえていうなら卵。
春らしいサラダやフルーツのメニューも多くなります。
基本的にミシガンでは
アペタイザーはチーズ、サラダ、シュリンプカクテルなど
メインは牛ならステーキ、チキン、魚(サーモンや白身魚)
パスタ、マッシュドポテト、大量のパン…
甘いものは大量のクッキー、アイシングたっぷりのケーキ、パイ、クリームたっぷりの何か(笑)
これに季節ものが加わり、祝祭のご飯!ってなります。
<7月の独立記念日>
5月で戦没者記念や父の日、母の日が来るので、家族が集まって食事することもちらほら。
そして夏のメインはJuly 4th!
7月4日の独立記念日です。
この時の食事は、BBQと言っても過言ではない!
ハンバーガーやコーニーと言ってホットドッグも人気ですね。
ミシガンの夏の風物詩といえば、チェリー!
さくらんぼがウッメェです。
ベリー系が安くて日本人は感動します。
どの家もお父さん方が張り切って肉焼いて、夜はみんなでお酒片手に湖畔から上がる花火を見て楽しみます。
家のデコレーションはアメリカの国旗色ですね。
国旗も至る所になびいています。
昨今は愛国心も薄れているという世代や人々もいますが、アメリカは内部に行けば保守です。
うちの周りもギャンギャン国旗やらアメリカンフラッグをモチーフとしたかき氷、メイクや衣装など、アメリカンテイストがいっぱいです。
私の気持ちとしては、「ガタガタ言ってねーで、肉食って祝え」です(笑)
レトロなアメ車のパレード、航空ショー、移動式遊園地、ゴルフやテニス、湖畔でBBQ、いかちぃサングラスのハーレー軍団…
こうやって、短いミシガンの夏は過ぎていきます。
<11月は感謝祭!Thanks Giving Day!>
9月にやっと学校に戻したのに、10月末にはハロウィンな子供たち(笑)
最近は家を訪ねていくスタイルよりも、学校や地域でお菓子くばりしてますね。
でもその頃からおふくろさんたちは「ねえ、今年のサンクスギビング何作りますのん?」
って、ソワソワしだします。
これこそ、家族の一大事!
我が家は今年はひと家庭しかお招きしてないというのに、ターキーはどっから調達するだの、パイはどうするだのプチ騒ぎしました。
近所を見てると、乗用車が5〜6台は普通ですからね。
各家庭、ホストになると上へ下への大騒ぎ。
感謝祭前にはスーパーは戦場と化します(特にCostcoみたいな所は駐車場からやばい)
奥様たちはサムライのような面持ちで、大量の食料品をSUV車にぶち込みます。
食事のメインはやはり七面鳥、ターキーのフライやロースト。
うちは今年は旦那さんが立派な燻製焼きにしてくれ、めちゃくちゃ美味かった!
ちなみに下ごしらえは解凍を含んで約3日!
そうそう、やっぱり肉になると男の人が張り切りますね!
ありがたいことです。
秋なので、りんごやさつまいも、カボチャを使った料理やパイは出ます。
あとはターキーに詰めていたパンやナッツもサイドとして名物です。
グレービーソースはマストでしょう!!日本ではあまり見ないかもしれませんね。
七面鳥が苦手な人もいるので、チキンやハムがあることも多いです。
こういう時にブッフェに行くと、アメリカらしい超大家族を目撃します。
人数も多いし、体もデカいので、私は見えなくなる…。
ちょっと大家族が羨ましい反面、誰が何を喋っているかわからないレベルになるので、今世では落ち着いて過ごそうと思います(笑)
<12月はクリスマス>
感謝祭の夜、多くの家がクリスマスライトを点灯します。
近所では霜が降りる前、日中の気温がまだ10度前後の時をラストチャンスにして、ライトを設置します。
一気に気温が下がり、氷点下になっていきますから、時期を逃すと痛い目に遭います。
クリスマスも家族の一大事です。
サンクスギビングでホストをしたお家は恩赦でしょうね(笑)
違う家がホスト、またはブッフェやレストランを活用します。
とはいえ、ここは郊外、田舎スタイルはやっぱり家ですよ。
我が家は今年はご近所にお呼ばれしてクリスマスでした。
ビーフのメインで、インゲン豆やカボチャ、ポテトのキャセロールと言って基本オーブン料理ですね。
Graceという祈りを捧げたら、乾杯!
めっちゃ美味かった〜!
こうして静かな冬眠期に入ります(笑)
<番外編のスイーツ>
そういえば、スイーツでサンデーは有名です。
アイスクリームにチョコソースやクラッカー、チェリーなどが乗ってるアレです。
そのアルコールバージョンがありまして、デトロイト・ハマーというやつがあります。
これが曲者で、年がら年中飲めますが、一言でやばいやつです。
砂糖とアルコールで一気に昇天してしまう代物でして…。
デトロイト(以外にもあるとは思うんだけど)にきた時は、味見してみてください。
アメリカ人のおおらかさ、大雑把さはいい意味で私にはぴったりです。
(O型なんで…)
いまだに家庭料理やブッフェのあの
バン!ドーン!オラァ!なアメリカンサイズ&ボリュームは驚きますが
6年経つとね、ぺろっといっちゃうんですわ(笑)
あと、クリスチャン文化に敬意を抱くのは、こういう祝日でみんながお腹いっぱいになる時は、ボランティアや寄付も忘れません。
Food donationや衣服、おもちゃ、お金自体を寄付したり個々人に合わせて、
社会的奉仕を忘れない風潮があります。
それは、ガソリンスタンドやスーパーレベルで、人々の生活に密着しています。
素晴らしい国民性だと感心しています。
さて、日本にいた頃、大体55kg前後だった私はあっという間に68,69…
今必死で60kgを取り戻そうとしています(笑)
でも、それだけ幸せだっていうことで、ちゃんちゃん!
Twitterでは、たまにそういうプライベートを載せてますので、興味がある方は
@Shinyongthewifeを検索してみてくださいね。
では、良い冬の日々をお過ごしください。





コメント