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鑑定で疎ましく思ったこと

当時、私は霊術のみで

アドバイスをしていました。


宿曜はおろか、

西洋占星術も参考程度で、

オラクルカードさえ

使用していない時期の話です。


あるとき、「何とか力になってほしい」と

紹介されたお客様がいらっしゃいました。


しかし、話を進めていくと、

聞いているのかどうか分からない様子。


耳から耳へと

通り過ぎているわけではないのですが、

真剣に受け止めていないような感じでした。


このような方は

時折見かけます。

何のために来たのか、

試しているのか、

それともお付き合いとして

「鑑定させてあげている」つもりなのか……。


この時のお客様は、

質問にもはっきり答えない、

なかなか手強い方でした。


おかげで、

ぼんやり見えているものも、

尻尾をつかむどころか、

最初から最後まで

霧の中のような状態。


思わず「う~ん」と

唸ってしまいました。


先祖の一団は

見えているのですが、

伝えたところ、

「さぁ……」とピンとこないご様子。


そんな中、急に空気が変わり、

「仕事をしている人たちについて

聞きたいことがある」とのこと。


内心、「聞きたいことがあるなら、

最初に言ってください!」と

突っ込みたくなりました。


「時は金なり」なのですから、

皆さん、鑑定の際は

遠慮せず最初から本題をお話しください!

(切実)


写真と名前を見せてもらい、

それぞれについて

単刀直入にお話ししました。

しかし、メモを取らない……(汗)。


中でも、相談者が尊敬している

A氏という存在について、

私は「さっさと見限るのがよろしいでしょう」と

お伝えしました。


相談者はA氏に深い恩を感じ、

心から尊敬している様子でした。


でも、私の目には、

A氏が相談者を大切に

扱っているようには

全く映らなかったのです。


私は念を押して言いました。

「あなたは成功する。

トップに立つ。

でも、この人を支え、

推し続けることは、

その成功の道を阻みます」と。


結果、相談者は

最後までA氏を手放しませんでした。


そして、その間、

どんな形であれ、

トップに立つことはありませんでした。


見知らぬ方の鑑定なら、

ここまで感じなかったかもしれません。


しかし、知人だっただけに、

相談者が成功の道を

進まなかったことに、

私は正直とても苛立ちました。


なぜ自分の幸せを取らずに

恩義を優先したのか、

全く納得がいきませんでした。


これからも続く

良縁ならいいのですが

相談者のために全くならないのに!


うっすらと

憎らしくさえ思いました。


それから数年が経ち、

私は相談者が

恩義を取ったことを

時折思い出し、

苦々しく感じていました

(執着ですね、笑)。


ところが、あるとき、

ふと気づいたのです。


相談者が尊敬する人を

最後まで支え続けたことは、

「天の道」だったのではないかと。


確かに、私には

相談者の成功の道が見えていました。


しかし、あのとき、

相談者は自分が最後まで

「天の側」に立つことを

選択したのではないか。

そう思うようになりました。


なるほど、

私は本当に未熟で若かった!

してやられましたね!

私の負けです。


その相談者は今も、

その人格を貫き、

自分のやるべき仕事を粛々と

続けているのだと思います。


疎ましく思っていた自分が、

恥ずかしくなりました。


また何かのタイミングが訪れたら、

こちらから喜んで力になろう。


そう思ったそのとき、

あのとき見えていた

先祖の一団がやってきたのです。


事情があり、

詳細はお伝えできませんが、

まさに「一団」です。


ゆっくりとやってきて、

ニコニコと微笑みかけてくるのです。


その瞬間、相談者に近いうち

朗報があると気づきました。


まだ本人には伝えていませんが、

もしかしたら、

これはかつて天の道を貫いた

彼への新たな道なのかもしれません。



相談者が今回、

どの道を選択するかは分かりません。


でも、正解・不正解ではなく、

人生とはいかに

自分の選択なのかが

よく分かるエピソードだと思い、

ブログの皆さんに

共有したいと思いました。


人生って、美しいですね。

まいった、まいった(笑)。

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