続ける努力を最善に生かす
- Shinyong the Chameleon

- 9月25日
- 読了時間: 4分
「継続は力なり」。
この言葉は、
大正時代に浄土真宗の僧侶、
住岡夜晃(すみおかやこう)によって
生み出されたとされています。
私の祖父母や両親の世代には、
空手家の大山倍達が
この言葉を広めたことで
馴染み深いかもしれません。
私の実家でも
この言葉は家訓として掲げられ、
「最後までやり遂げること」
「続けること」を
美徳として教えられてきました。
この教えは
成長の糧となった一方で、
時にプレッシャーを
感じることもありました。
先日、あるご相談で
同様の話題が
上がったことをきっかけに、
同じように「続けること」に
重圧を感じている方々が
肩の荷を下ろし、
次のステップへ進めるよう、
祈りを込めてこのブログを綴ります。
人生の選択において、
「ただ続ければ良い」という
単純な話ではありません。
運気の流れや状況によっては、
手放したり休止したりする方が
良い場合もあります。
天の采配が
「もう十分頑張ったよ」と
告げているのに、
無理に続けることで
支障をきたす方も少なくありません。
しかし、
そのサインに気づくには
心の余裕や精神的な洞察力が必要です。
「継続は力なり」はパワフルで
多くのメリットを持つ言葉ですが、
漫然と続けることは言葉の呪縛に
囚われるリスクもあります。
このブログでは、ハイブランドの
ブランディング戦略を通じて、
この言葉を「戦略」として捉え直し、
続ける努力を良い方向へ導く方法を考察します。
好きなハイブランドや
老舗ブランドを
思い浮かべてみてください。
彼らは過度な複雑さを避け、
シンプルで一貫した要素を
繰り返すことで成功を収めています。
この継続的なアプローチが
戦略的な成功を生む理由を、
以下に3つのポイントで解説します。
1)代名詞の強化
例えば、Louis Vuittonのモノグラムや
Chanelのツイード素材は、
数十年以上ほとんど変わらず、
ブランドの象徴として定着しています。
この継続が、ブランドを象徴する
「代名詞」を生み出します。
個人に置き換えれば、
例えば書道を長く続けた人は
「字が綺麗な〇〇さん」と
認識されるように、
継続する内容があなたの
アイデンティティを形成します。
逆に、望まない代名詞を
避けるためには、
続ける内容を
戦略的に選ぶことが重要です。
不要なものを続けることは、
むしろマイナスに働く可能性があります。
2)魅力を創出する
ハイブランドはトレンドに左右されない
クラシックなデザインを採用します。
Rolexのサブマリーナーウォッチのように、
基本デザインを長年維持しつつ
微細な進化を加えることで、
時代を超えた
ステータスシンボルを生み出します。
この戦略は、
購買習慣の変化に対応しつつ、
顧客の忠誠心を高め、
市場の変動に対する耐性を強化します。
キャリア形成にも同じことが言えます。
一貫性のあるスキルセットを構築し、
長期的な視点で
専門性を深めることが重要です。
あれこれと分野を変えると、
専門性が分散し、
「何をしているかわからない人」になりかねません。
戦略的な継続は、
あなたの価値を高め、
信頼を築く鍵となります。
3)信頼感を与える
さらに、ハイブランドは店舗、
広告、製品に至るまで
一貫した体験を提供します。
Hermèsのバーキンバッグは、
デザインの継続により
希少性と魅力を保ち、
顧客に信頼感を与えます。
この一貫性が、
感情的なつながりを生み、
忠実な顧客基盤を形成します。
個人においても、
継続的な行動や姿勢は、
周囲に信頼感を与えます。
結果認知度が上がったり
良い成績、高い評価に
つながることもあるでしょう。
自分の強みを明確にし、
それを一貫して磨くことで、
他人から見た「あなたらしさ」が確立されます。
ハイブランドのブランディングは、
シンプルさと一貫性の継続が
もたらす力を示しています。
彼らは短期的なトレンドに惑わされず、
信頼とタイムレスな価値を蓄積します。
しかし、継続が全てではありません。
必要のないものや、
既に十分な成果を上げたものは、
適切に手放すことも大切です。
「継続は力なり」を
ただの義務感で捉えず、
以下の質問を自分に投げかけてみましょう:
私が続けていることは、
私のアイデンティティを強化しているか?
これは長期的な価値を生むものか?
続けるべきか、手放すべきか?
ハイブランドの成功に学び、
戦略的な継続を取り入れることで、
あなた自身の「ブランド」を輝かせましょう。
無理に続けるのではなく、
適切な断捨離を組み合わせ、
良い方向へ進む一歩を踏み出しましょう。





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