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つけまつげのノリが心を折った話

最近、東京でのライブや

新作アルバムの話でお騒がせしております。


実は誰にも言っていなかったのですが、

私にはちょっとした壁がありました。

それが、つけまつげのグルー(接着剤)です。


あのド派手なメイクでは、

時にとんでもないものを使っています。


眉毛を潰すためのスティックのり、

ウィッグ固定のためのスプレーのり、

つけまつげのノリで

顔にさまざまな装飾を施すことも少なくありません。


つけまつげのボリュームアップに

ボンドを使う人もいれば、

墨、マジック、絵の具、

子供用のシールなどを使うケースもあります。


一般の方は絶対に真似しないでください。

万が一目に入ったら大変なことになります。

パフォーマンスとなると、

汗をかくので、リスクを伴います。


また、その時の温度や湿度に合わせて、

通常のお粉ではなく

ベビーパウダーを混ぜることもあります。


粉は文字通り「乗せる」「叩く」ため、

粉塵の影響が非常に大きいのです。


繰り返しになりますが、

これは毎日のメイクに使えるものではなく、

一般の方には絶対におすすめできません。

それをほぼ毎日行っていた時期もあり、

体に良いはずがありません。


さまざまな要因が重なった結果、

つけまつげのグルーと

赤の染料に対して激しいアレルギー反応が

出るようになりました。

肌が赤くなり、痒みと痛みが伴います。


あのメイクではつけまつげが必須ですし、

赤の衣装も多かったため、

赤のアイメイクやリップを

避けるわけにはいきませんでした。


そこでタイミングもあって、

パフォーマンスを卒業し、

メイクも一旦お休みして

体をデトックスさせることにしました。


意気消沈しましたね…。

化粧をする場面でも薄化粧で済ませ、

オンラインとはいえ

ステージに立たなくなると、

あっという間に「おばちゃん化」して

見事に太りました(笑)。


表舞台から離れた時期の裏側には、

そうした事情もありました。

でも、結果オーライです。


家事に時間を割いたり、

他の勉強をしたり、

奥さん業が大好きだった私は、

なんだかんだ楽しく過ごせました。


アメリカ生活に馴染むきっかけにもなり、

友達もできました。


ゴルフに行ったり、

夫婦の時間が増えたり、

夫をサポートする日々は性に合っていました。


よく食べて、よく寝て、また食べて…。

アメリカンフードを堪能する日々でした。


そしてある日、服が入らなくなったのです(笑)。


「あら!」と驚いて、

久しぶりに姿見をまじまじと

見たときには本当に驚きました。


あらゆるところに肉がつき、

背中に肉が、お腹にマフィントップが、

二重あごが…。


若い頃、体型管理が専門職だった

私のセオリーは何もかも通用しませんでした。

(そもそも健康的な方法ではなかったのですが)


つけまつげのグルーに

端を発したプチ隠居生活が、

とうとう美に対する心まで折ってしまいました。


それから地道に、

時に笑い話にしながら

運動と食事に気をつけ、

体を調整しました。


メイクの材料も吟味に吟味を重ね、

アレルギー反応が出にくいもの、

肌への負担が少ないものを

選ぶようになりました。


今は元通りとはいきませんが、

だいぶ復活してきました。


先日インスタライブで

つけまつげをつけたところ、

グルーによるアレルギー反応は

一切出ませんでした。

これからは気をつけながら、

またメイクを楽しみたいと思います。


他にも心の変化がありました。


私はもともと、自分の見た目に対する

コンプレックスが非常に強かったです。


女性であることへの違和感、

「もっと美しくならなければならない」

という強迫観念。

何をしても美しくなれないという思いが、

呪縛のように私の心を縛っていました。


しかし、あのドラァグ風のメイクと衣装は、

私に「美」と「自由」を与えてくれました。


「これでやっと私も

可愛くなれた! 美しくなれた!」と本気で思えたのです。


皆さんから見ると不思議な

現象かもしれませんが(笑)、

典型的なメンタルの問題でした。

重症でしたね(笑)。


あの姿をしているときは、

最高に自分が美しいと感じていました。


お休み期間中はコンプレックスがぶり返し、

太ったこともあって

メンタルに悪影響が出る兆しもありましたが、

今回は大丈夫でした。


以前はモデル時代の自分を見るのが苦痛でしたが、

おばちゃんになったことで

「あら、昔の私、イケてるじゃない」と評価できるようになりました。


ドラァグのメイクも素敵だけれど、

私自身もモデルとして十分頑張ったし、

女性としても魅力的だったと思えるようになりました。


年齢を重ねても、十分素敵じゃないか、と。

やっと。

40代にして。


主人は大変でしょうね。

いつも一生懸命

「綺麗だよ」「可愛いよ」と何度も言ってくれます。


もはやファンの皆さんも

同じように言ってくださっています。

本当に感謝です(笑)。


グルーごときで挫けた心は、

年輪という経験と、周囲の愛に支えられて、

大いに甘えられる「つよつよメンタル」を

手に入れることができました。


本来の魂の姿は誰にもはっきりと

明示できないものですが、

この旅路自体が大きな学びになりました。

この世に生まれて、肉体を持って

初めて経験できることだからです。


アレルギー反応は大変でしたが、

多くのことを学び、

自分自身の玉ねぎの皮のような

心の内側に触れることができました。


これからもファッションを

大いに楽しんでいきたいと思います。


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