時間差で刺さる言葉たち
- Shinyong the Chameleon

- 5月27日
- 読了時間: 5分
鑑定をされた方から、
よく聞くことがあります。
「何回も何回もアドバイスの
メモを読みますが、読むたびに新しい発見があります。」
「何度も動画を見返しています!」
最初は、私の説明が下手なのかな、
わかりにくかったのかな…と思って、
何度も見てくれていることに対して
感謝と申し訳なさを感じていました。
ところが、そうではなく、
時間の経過と共に
新たに理解できる部分や
気づきが生まれてくるから、
何度も見返してくださっているのだと
教えていただきました。
そのときは「よかったな」と
ホッとして、感謝を伝えた程度でしたが、
ようやく私自身も、
皆さんがおっしゃっていたことを
強烈に肌で感じる時がやってきました。
現在、デザインの勉強をしています。
一流のアーティストである
先生のオンラインセミナーで、
「好きなジャンルで輝く」という
テーマのお話がありました。
ちょうどその頃、
鑑定で複数のクライアントの方々と、
幼少期〜学生期に抑圧してしまった
「本当に好きだったもの」について
話す機会がありました。
それがシンクロして、私自身も
「自分の本当に好きなものって何だろう」
と、数週間ずっと考え続けていました。
それは音楽とかファッション
といった表面的なカテゴリではなく、
もっと根源的で、自分にとって特別な何かでした。
でも、喉元まで出かかっているのに、
どうしても言葉にできず、
悶々とする日々が続きました。
そんなある日、ぽん!と
線が繋がったように、それが飛び出してきました。
おかげで興奮のあまり
脳内活動がとんでもないことになり、
頭痛と眠気と
吐き気に交互に襲われ(笑)、
疲れ果てて予約していた美容室に
自力で行けなくなり、
旦那さんに運転してもらう羽目になりました。
(そのおかげで外食にもありつきました)
きっかけは、
今敏監督の映画『パプリカ』でした。
この映画は私にとって
バイブル的な作品の一つだったのに、
長らく記憶の彼方に忘れ去っていました。
ずっと何年も、珍獣ハンターのMさんが
推しミュージシャンの
平沢進さんの話をしてくれていたのに、
彼の音楽を聴いていたのに、
彼が手がけた『パプリカ』の
主題歌があるにもかかわらず、
今の今まで全く気づいていなかったのです。
それを、アルバム制作のための
参考資料を探しているときに、
ふと発見しました。
「これは……」と思わず絶句しました。
有名なパレードのシーンを見た瞬間、
私の中で何かが弾けました。
初めてこの映画を見たときの感動、
人生で初めて感じた自己肯定感
——毛細血管が浮き立つような感覚。
生きる喜びを感じさせてくれた
様々な作品やアートが、
波のように一気に押し寄せてきました。
カフカ詩集、
魯迅の『阿Q正伝』、
ミヒャエル・エンデの『モモ』、
藤子不二雄Aの『笑ゥせぇるすまん』、
今敏監督『パプリカ』、
エンキ・ビラルの『ティコ・ムーン』、
三島由紀夫『卒塔婆小町』、
和田誠監督『麻雀放浪記』、
谷川俊太郎『おおきなひとみ』、
宇野亜喜良のイラスト、
山岸凉子『日出処の天子』……。
すると、モデル業を辞めるときに
NYで出会ったスーパーモデルの
Coco Rochaさんが、
私にかけてくれた言葉が蘇ってきました。
ワークショップの撮影会で、
彼女は私の服を見る前から
「あなたにはもう決めてある!」と言って、
興奮気味にこう言いました。
「Rick Owensをテーマにやってみて!
あなたにぴったりだから!
見てきて確信している!」
時間も限られていたので、
古いものから最新のものまで
ショーを見られるだけ見て、
使われている音楽を
ダウンロードして撮影に臨みました。
自分で用意した音楽を流した瞬間、
Cocoが奇声を上げました。
「これよ、これ!!」
そして「Creepy, weird(気持ち悪い感じ)」
という軽いディレクションをしてくれました(笑)。
私はOK!と答え、撮影を始めると、
再びCocoがキャーと叫んで
「みんなちゃんと見なさい!!」と
一緒に興奮しながら撮影してくれました。
そのときも私は「よかったな」と
ホッとしただけで
終わらせてしまいました。
これで悔いなくやめられる、と。
「なんで辞めるの?
どんどんアメリカでもやればいいのに」
と彼女は言ってくれましたが、
私は「もう歳だし、終わらせなきゃ」
とだけ答えて帰宅しました。
なぜ、私はたった3日間
一緒にいただけの
Cocoに見抜かれた「Shinyong」を、
自分で見ることができなかったのでしょう?
わざわざ東京から大切に持ってきた、
本当に大好きな作品やアートたちを、
なぜ地下の本棚に飾ったままにしていたのでしょう。
ずっとそばにあったのに。
ずっと一緒に頑張ってきたのに。
私のスピリチュアルな能力もそうですが、
いつも「光と闇」の両面があるのです。
それを理解していながら、
解放することができていませんでした。
むしろ世の中の「スピリチュアル」の
イメージに合わせて、自分の本性を隠し、
皆に差し支えないように
抑えてきたと言えるかもしれません。
でも、近くにいる方や
鑑定を経験してくださった方は、
とっくに気づいていました。
「Shinyongさん、
あなたは闇を知っているのね」
何人もの方にそう
言っていただいていたのに、
私は「そうですね…」と通り過ぎてきたのです。
今、少しずつ自分に
のめり込もうと思います。
アルバム制作の過程で、
このような殻を脱ぐ
体験ができたことを
本当にありがたく思います。
さぁ、本当にこれから
始まっていくのだな。
もう戻れないし、戻らないのだな。
そんな気がしています。
やっと皆さんからもらった
言葉の数々を、壮大な時間差で
受け止めさせてもらっています。
本当にいつもありがとうございます。





コメント